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経歴

 

1954年、フランス北部ヴァランシエンヌ生まれのステファン・フランスは、テレビに携わる仕事に就きながら、写真にも情熱を傾けるという二足わらじの生活を送っている。HEC経営大学院修了後、1978年に初めてライカカメラを購入してボリビアに渡り、リャリャグアのスズ鉱山で働く炭鉱夫をテーマにしたドキュメンタリー写真を撮り始める。

 

フランスに帰国後は、生きがいの写真と両立しながら、テレビ業界で様々なプロジェクトの立ち上げに携わる。

 

ビデオとデジタルの分野のプロとして働く一方で、写真はモノクロフィルムにこだわり続ける。

 

基礎化学製品を使って自分で現像液をつくり、一連の作業には自分で集めて漉した石灰を含まない雨水を使う。

 

心身ともに放浪する。光と距離をとらえるようになる。場所、人、その場の雰囲気を吸収しながら、インスピレーションに身を任せる。

 

あまり考えすぎないで、写真の枠組みを考える。自分をその場に投影させる。このシャッターチャンスは二度と訪れない。写真をイメージして、考え込まないでシャッターを押して、あとは忘れる。

 

現像液を用意し、潜像をネガに「現像」するため、明るい所から暗室に移る。

 

時間が過ぎるのを待つ。ベタ焼き用のガラス板を取り出す。写真撮影の感動が再現しないことにがっかりするようになる。無意識に、あまり考え込まずに撮った写真が、ここにある。

 

ネガからポジへ。おふろを用意して、ジャズをかける。針金と厚紙の切れ端で光を調節しながら、画像 の一部を明るくしてみたり、暗くしてみたりする。現像液のなかで画像が浮かび上がってくる。印画紙を洗いながら、化学製品をゆっくり取り除いていく。そして、写真の鮮やかさを低下させる石灰を取り除くために、印画紙を雨水につける。

 

ワイシャツを乾かすように、印画紙を洗濯物干しコードにつるす。翌朝、しわしわに乾いた印画紙を取りにきて、今度は2分間100℃の熱プレス機で挟んでしわを取る。こうして、写真プリントが出来上がる。

 

これが、ステファン・フランスが好きな一連の工程なのだ。自分を投影させたり、一瞬と過ぎゆく時間の対比、暗闇と光の対比を楽しんだりする過程が好きなのである。